DIYでの壁紙張り替えは、部屋の雰囲気をガラリと変えられる魅力的な方法ですが、初めての挑戦では失敗がつきものです。しかし、いくつかのコツと注意点を知っていれば、初心者でもプロのような美しい仕上がりを目指すことができます。このコラムでは、よくある失敗例とその回避策を含め、壁紙張り替えを成功させるための秘訣をご紹介します。 まず、最も重要なのは「正確な採寸と壁紙の準備」です。壁のサイズを測る際は、縦横ともに複数箇所を測り、余裕を持った長さで壁紙をカットしましょう。壁のサイズぴったりにカットしてしまうと、少しのズレで足りなくなってしまうことがあります。上下に5cm程度の切りしろを残しておくのがおすすめです。 柄物の壁紙を選ぶ場合は、柄合わせが必要になるため、さらに多めに壁紙を用意し、慎重に柄を合わせるようにしてください。 次に、「下地処理」を丁寧に行うことです。古い壁紙を剥がした後、壁面に凹凸や汚れが残っていると、新しい壁紙を貼った際に浮きやシワの原因となります。パテで段差を埋めたり、サンドペーパーで平らにしたりする作業は、仕上がりを左右する重要な工程です。 特に、タバコのヤニなどは新しい壁紙に変色として染み出てくることがあるため、念入りに掃除をしておきましょう。 「カッターの刃をこまめに交換する」ことも、失敗しないための大切なコツです。壁紙や糊が付着すると、カッターの切れ味はすぐに落ちてしまいます。切れ味が悪い刃で作業を続けると、壁紙が破れたり、切り口がガタついたりする原因となるため、惜しまずに新しい刃に交換しましょう。 また、壁紙を貼る際は「焦らず、ゆっくりと」作業を進めてください。特に、のり付き壁紙は貼り直しが可能ですが、何度も触りすぎるとシワになることがあります。中心から外側へ空気を押し出すように撫でバケを使い、丁寧に圧着させることがポイントです。 最後に、コンセントやスイッチ周りは、事前にカバーを外しておくと作業がしやすくなります。 これらのポイントを押さえることで、DIYでの壁紙張り替えは、きっと成功に導かれるでしょう。