リフォームの全工程において、意外と見落とされがちなのが、工事完了後の引き渡しからメンテナンスへと続く流れです。工事が終わってホッと一息つきたいところですが、ここでの対応がその後の住まいの快適さを大きく左右します。まず、工事が終了した直後には完工検査が行われます。施工会社の担当者とともに、契約通りに工事が行われたか、傷や汚れがないか、水漏れや動作不良はないかを一つひとつ確認します。この際、昼間の明るい光の中で確認すること、そして実際にスイッチを入れたり水を流したりして使う動作をしてみることが重要です。修正箇所があれば、この時点で指摘し、手直しが完了してから最終金の手続きに進むのが一般的な流れです。引き渡しの際には、メーカーの保証書や取り扱い説明書、そして施工会社独自の工事保証書を受け取ります。これらの書類は、将来の不具合や売却の際に必要となるため、一箇所にまとめて大切に保管しましょう。リフォームは引き渡して終わりではなく、そこから新しい生活が始まります。木材の乾燥や収縮によって、住み始めてからクロスの隙間や建具のズレが生じることは珍しくありません。そのため、施工会社が定期的な点検、例えば三ヶ月、一年、二年といった節目でアフターフォローを行ってくれるかどうかを確認しておきましょう。万が一不具合を見つけたときに、すぐに対応してくれる体制があるかどうかが、長期的な安心感に繋がります。また、自分たちで行う日々のメンテナンス方法についても、引き渡し時にアドバイスを受けておくと、美しい状態を長く保つことができます。施工会社との関係を工事だけの付き合いにするのではなく、住まいのホームドクターとして長く付き合える関係を築くこと。それが、リフォームという大きなプロジェクトを真の意味で完了させるための、最後の、そして最も大切なフローなのです。リフォームの流れを事前にシミュレーションし、自分たちが主体となって関わり続けることが、最高の住まい作りには欠かせないのだと強く実感しています。
工事終了後の引き渡しとアフターフォロー