築年数が経過した住宅のリフォームにおいて、最も重要なのは壁の裏側や床下といった目に見えない部分の健康状態です。中古住宅を購入して自分好みの空間に作り替えるケースや、実家を譲り受けて再生させるケースが増えていますが、こうした現場では予期せぬトラブルが頻発します。確かな技術力を持つリフォーム会社は、解体を開始する前の調査段階で、家の構造的な弱点を鋭く見抜きます。例えば、水回りの床がわずかに沈んでいる、あるいは外壁に細かなひび割れがあるといった小さなサインから、内部の木材が腐朽している可能性やシロアリの被害を予測し、あらかじめ補修費用を見積もりに含めて提示します。これを行わずに、契約後に次々と追加費用を請求するような会社は、事前の調査不足か、意図的に初期費用を安く見せている可能性があるため注意が必要です。また、地震大国である日本においては、耐震補強も重要な要素となります。単に壁を綺麗にするだけでなく、現在の耐震基準に合わせて構造用合板を貼ったり、接合金物を追加したりすることで、家全体の強度を高める提案ができるリフォーム会社こそが、住まいの安全を守る真のプロフェッショナルです。こうした工事には、建築士としての高度な知識と、古い建物の癖を熟知した大工の腕が欠かせません。リフォーム会社を選ぶ際には、過去の施工事例の中に、同様の築年数の物件をどのように構造から直したかという詳細な記録があるかどうかを確認してください。写真付きの工事記録を丁寧に残している会社は、自分たちの仕事に自信を持っており、隠蔽されがちな基礎部分の工事も決して手を抜かない傾向にあります。家の骨組みを強くすることは、将来的なメンテナンスコストを抑えることにもつながります。派手なキッチンや豪華な内装に目を奪われがちですが、まずは十数年後も安心して住み続けられる土台をしっかり作ること、そのために必要な根拠ある提案をしてくれるリフォーム会社を探すことが、住まいづくりの本質であると言えるでしょう。
見えない構造の傷みを克服するリフォーム会社の専門知見