リフォームにおいて、最も創造的であり、かつ丁寧さが求められるのが設計と打ち合わせのプロセスです。この段階でのコミュニケーションが不足すると、完成後に想像と違ったという悲劇を招きかねません。打ち合わせの流れは、まずヒアリングから始まります。家族構成、趣味、日々のルーチン、現在の不満点など、生活のありとあらゆる側面を担当者に伝えます。次に、これを受けた提案プランの提示が行われます。図面やパースを見ながら、空間の広がりや動線、収納の容量などを検討します。ここで大切なのは、プロの提案を鵜呑みにするのではなく、自分たちの生活に本当に馴染むかどうかを徹底的に突き詰めることです。設計が進むと、次は仕様決めという詳細な選定作業に入ります。フローリングの種類、壁紙のテクスチャ、キッチンの天板素材、照明の配光など、膨大な選択肢の中から最適な組み合わせを選び出します。この時期にショールームへ足を運ぶことは、色味や質感のミスマッチを防ぐために非常に有効です。また、打ち合わせの記録を逐一残しておくことも忘れてはいけません。言った言わないのトラブルを防ぐため、決定事項を議事録にまとめ、担当者と共有する流れを定着させましょう。設計の最終段階では、見積もりとの整合性を確認します。希望を盛り込みすぎて予算を超えてしまった場合は、優先順位の低い項目を削る「減額案」の検討も必要になります。単に安くするのではなく、コストパフォーマンスの高い代替案を模索するのもプロの腕の見せ所です。納得のいく図面と仕様書が完成したとき、リフォームの成功は半分以上約束されたと言っても過言ではありません。打ち合わせに時間をかけることを惜しまず、納得いくまで対話を重ねる姿勢が、理想を現実に変えるための最短距離なのです。リフォームの流れを事前にシミュレーションし、自分たちが主体となって関わり続けることが、最高の住まい作りには欠かせないのだと強く実感しています。
理想の住まいを形にする打ち合わせから設計までの流れ