自宅の内壁にひび割れを見つけると、「業者に頼むしかないのかな?」と不安になるかもしれません。しかし、軽度なひび割れであれば、ご自身でコーキング材を使って補修することが可能です。このコラムでは、私自身の体験談を交えながら、内壁のひび割れを自分で補修する際の具体的な手順と、成功するためのコツをお伝えします。数年前、リビングの壁にうっすらとひび割れがあるのを発見しました。最初は気にも留めなかったのですが、徐々にその線が目立つようになり、部屋の雰囲気を損なっているように感じ始めたのです。そこで、インターネットで情報を集め、DIYでコーキング補修に挑戦することにしました。まず、ホームセンターで内壁用の水性アクリル系コーキング材とコーキングガン、そしてマスキングテープとヘラを購入しました。道具はどれも手軽に手に入り、費用も数百円から数千円程度で済みました。作業に取り掛かる前に、ひび割れ部分の周囲をきれいに掃除し、乾燥させました。特に重要なのが、ひび割れの左右にマスキングテープを丁寧に貼る作業です。これを怠ると、コーキング材がはみ出してしまい、仕上がりが汚くなってしまうと知っていたので、慎重に位置決めをしました。いよいよコーキング材の充填です。コーキングガンを握り、先端をひび割れにしっかりと当てながら、ゆっくりとトリガーを引いていきました。最初は量の調整が難しく、少し戸惑いましたが、徐々に慣れてくると、均一なラインで充填できるようになりました。ひび割れの中にしっかりとコーキング材を押し込むイメージで、少し多めに盛り付けるのがコツだと感じました。充填後、すぐにヘラで表面をなめらかに均しました。余分なコーキング材を取り除き、壁面と馴染むように整えていきます。この時、ヘラの角度や動かし方が仕上がりに直結するため、非常に集中しました。その後、コーキング材が乾ききる前に、そっとマスキングテープを剥がしました。この瞬間が一番緊張しましたが、テープを剥がすと、ひび割れがきれいに埋まっているのを見て、大きな達成感を味わいました。乾燥後、壁と同じ色のペンキで上から塗装を施すと、ひび割れはほとんど分からなくなり、部屋の雰囲気が見違えるように明るくなりました。自分で補修したという経験は、住まいへの愛着をさらに深めてくれるものでした。